5月1日はスズランの日です。身近な人へスズランの花束を贈ってみましょう。
フランスでは5月1日に愛する人やお世話になっている人にスズランを贈る習慣があり、もらった人には幸運が訪れると言われます。フランス語でスズランを「ミュゲ(muguet)」ということから、「ミュゲの日」とも言われます。
スズラン
ユリ科スズラン属
耐寒性多年草
学名
Convallaria majalis
学名のConvallariaは、ラテン語の 「convallis(谷)+ leirion (ユリ)」が語源で 「谷間のユリ」という意味です。同様に英名は“Lily of the Valley”となります。
香りが高く、かぼそく優美な見た目から谷間のユリと言われたのでしょう。
「スズランの日」の歴史
鈴の形をした花はヨーロッパの人々の間では春のシンボルで、幸せを呼ぶものと考えられていました。「聖母マリアの涙」と喩えられることもあり、ヨーロッパでは大切にされ、結婚式に花嫁に贈る花としても良く使われます。
1561年5月1日、幸福をもたらす花とされるスズランの花束をプレゼントされたシャルル9世は大変喜びました。そのためシャルル9世は、宮廷のご婦人たちにも幸せを分けてあげようと毎年スズランを贈ることにしました。
一般の人々にスズランを贈る風習が定着したのは19世紀末頃から。シャルル9世がスズランをもらって喜んだ年からちょうど15年後の1976年5月1日だと言われています。
花言葉
「幸福が訪れる」(英・仏)
北国の人にとって春が訪れた喜びのしるしなので
スズランは、ユリとスミレの両方をあらわす花として相応しいと言われているので
「純潔」「純粋」(英)
花のシンボルとして、ユリは「純潔」「純粋」をあらわしている
「繊細」「意識しない美しさ」(英)
花のシンボルとして、スミレは「繊細」「意識しない美しさ」をあらわしている
香り
日本お花屋で見かけるスズランの多くはドイツ原産のドイツスズランで、日本原産のスズランより花が大きく、香りが強いのが特徴です。バラ、ジャスミンと並び、三大フローラルノートと呼ばれ、そのややグリーンを帯びた透明感のある香り、キリリと爽やかな香りから、いくつもスズランの香水が出ているほどです。
スズランの香りを再現した香水は、クリスチャン・ディオールの「ディオリッシモ」などが代表的です。スズランをこよなく愛したディオールが、生涯最後にプロデュースした名香と言われています。
また、スズランの香りは「聖なる香り」と言われ、好きな人にふりかけると自分に振り向いてくれるという言い伝えもあります。
毒性
スズランには強心配糖体、コンバラトキシン(convallatoxin)、コンバラマリン(convallamarin)が含まれます。全草に有毒成分が含まれており、特に花の部分に多く含まれます。スズランを挿した水を飲んでも中毒を起こすことがあります。
食べない・飲まないはもちろん、触った手も石鹸で洗いましょう。もし、口に入ったら吐き出しましょう。
赤ちゃんやペットがいる家庭では、注意が必要です。
まとめ
香り高く、繊細な美しさをもつスズランは、春の訪れを知らせてくれます。そして、その香りは人を幸福にしてくれます。
5月1日に愛する人やお世話になっている人に、スズランの花束を贈ってみましょう。もともと小さな花なので、気取らず小さな花束です。
ちょっとした贈り物に喜ばない人はいないと思います。その時、上手く毒性の事も伝えないといけないですよ。
花じゃなくても、スズランの香りを贈るという方法もあります。
「お花なんてもったいない」という方がいますが、逆に人生は損得だけじゃもったいない。人生に喜びと想い出を。
お花が人生に華を咲かせて、豊かにしてくれます。そこには幸せがうまれます。
花言葉を一緒に伝えるも良し、花だけを渡すのも良し。
花というモノをプレゼントするのではなく、
花をプレゼントするキモチが、
フラワーギフトなんです。