昔から日本では、美人の例えに使われていて「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われています。
初夏になると、花屋さんに鉢植えはもちろん、切り花でもならぶ芍薬。今でも足攣りや肩こり・生理痛・しゃっくりなどに芍薬は漢方薬として使われる薬草で、自分もマラソンやトレイルランニングの大会では「芍薬甘草湯」を服用しています。だから、薬の字が入っているのですね。
花屋さんで見るときはピンポン玉みたいなまん丸い蕾で、咲くと手のひらから顔ぐらいの大きな豪華な花がさきます。
フランスでは聖母のバラ、イタリアとスペインでは山のバラと言うように、美しい花をバラと言うのは普通のようです。
花言葉の内気・はにかみ・恥じらいは、その咲き方から
内気・はにかみは、蕾の様子を指しています
まん丸でピンポン玉みたいな蕾ですが、咲いた時の豪華さから見ると その美しさをかくしている蕾のように見えますね。
今でいうと「わたし、脱ぐとすごいんです!」という感じですかね。
恥じらいは、咲いた時の様子です
ヨーロッパでは、「芍薬のように顔を赤らめる」といっていることにつながっているようです。
主としてヨーロッパとアジアに約25種があるとみられています
芍薬は西洋でも東洋でも古くから薬草として使われています。おもにフランスの栽培家たちによって改良され、とくにフランスのピエール・ルモアーヌ(1822-1911)がすぐれた交配種をつくりだしました。日本でも江戸時代から芍薬を何百種も咲かせて、付近の人々に見せる風習がある地域もあるようです。
咲き具合はどのくらいが良いのか?
日本の花文化はヨーロッパと比べるとまだまだ浅いです。
満開の花は桜やネモフィラ、ひまわりなどのみんなで見て楽しむ花しか好まれず、家庭では蕾から咲いて散っていくといった園芸的感覚を求めている気がします。なので切り花では蕾が好まれていますが、芍薬はあまり蕾すぎると咲かなかったりしますので花びらの色が見えているくらいが好まれます。
実際には、根っこがある状態から蕾で切った時と 咲いてから切った時では 花もちは同じくらいというデータがあります。(栄養を取っている途中の蕾と、十分に取った開花した花ではパワーが違います)
蕾の芍薬を早く咲かせやい時は、葉っぱを上から数枚残してとってしまった方が葉っぱからの蒸散を抑えて咲きやすいといわれています。
まとめ
初夏の訪れを教えてくれる豪華な花【芍薬~しゃくやく~】の花言葉は、内気・はにかみ・恥じらいです。大和撫子ヤマトナデシコって感じですね。
お庭に植えて毎年 初夏を感じても良いですし、切り花で玄関に飾っても風情がありますね。
花屋さんで買う時は、鉢植えのモノは蕾から育てて咲き終わったら地におろしても良いです。切り花の場合は、あま小さな蕾だと咲かなかったりしますので、程々の蕾から大きく見事に咲かせてください。
花束やアレンジメントに入れると、季節感が出て、更に豪華に咲いていく様子を楽しめます。咲くとバラのような香りもするので、豪華な花姿と優しい香りで女性へのプレゼントにはぴったりですね。
いつもは言えない秘めたる想いを伝えるときにフラワーギフトに入れると、見事に花咲かせてくれるでしょう。
花言葉を一緒に伝えるも良し、花だけを渡すのも良し。
花というモノをプレゼントするのではなく、
花をプレゼントするキモチが、
フラワーギフトなんです。