ゼラニウムは、花鉢の定番として以前から好まれてきました。あの独特な香りが、虫だけでなく人も引き付けているみたいです。ヨーロッパの北の国々では、鉢植えが多く室内に置かれています。
鉢植えや花壇植えで楽しまれてきたゼラニウムですが、近年では葉っぱを切り花で使ってオシャレで香りがあるアレンジを贈る方も増えてきました。バラみたいな香りのゼラニウムやリンゴ・レモン・ハッカみたいな香りのゼラニウムもあり、香料や入浴剤、アロマテラピーのエッセンシャルオイルにも使われています。
目次
ゼラニューム
フウロソウ科テンジクアオイ属の多年草で、南アフリカが原産地です。天竺葵(テンジクアオイ)とも言われます。
園芸のゼラニウムの学名はぺラルゴニウム(pelargonium inquinans)で、その種子がコウノトリ(ギリシア語のペラルゴス)のクチバシに似ていることから名づけられた名前で、英語では「コウノトリのクチバシ」(stork’s bill)と呼ばれています。
花言葉
ゼラニウムは新しい花なので、花言葉に故事来歴的な背景はないように思われますが、花言葉が流行った時代にゼラニューム狂の時代があったので多くの種類に個々の花言葉が出来たように思われます。
多くの品種があったようなので、現代でどれが同じかが分からないものもあります。そのくらい大流行して、新しい品種が作られたのだと思います。
日本での花言葉
ゼラニウム全体
- 育ちの良さ
- 尊敬
赤いゼラニウム
- 君がいてしあわせ
ピンクのゼラニウム
- 決意
- 決心
白いゼラニウム
- あなたの愛を信じない
深紅のゼラニウム
- 憂鬱 ゼラニウムの青臭い香りに由来すると思われる
黄色のゼラニウム
- 予期せぬ出会い
イギリスの花言葉
ゼラニウム全体
- 偽り 花や葉にいがいなものがあることらしい
- 詭計
馬蹄ゼラニウム
- 愚かさ
- お人好し
キヅタゼラニウム
- 婚礼の贈りもの ツルで結ばれるので
カシの葉ゼラニウム
- 真の友情
ペンシルド・ゼラニウム
- 器用
- 創意
銀葉ゼラニウム
- 呼び戻す
- 思い出させる
ローズ・ゼラニウム
- 好み
- 選択
- 偏愛
レモン・ゼラニウム
- 思いがけない遭遇
ニクズク・ゼラニウム
- 予期した遭遇
真紅のゼラニウム
- 慰安
葉の暗いゼラニウム
- 憂鬱
野性のゼラニウム(フウロソウ)
- 不変の信心
フランスの花言葉
全体
- 尊敬
- 信頼
ローズ・ゼラニウム
- 憂鬱
- 恋わずらい
- 無気力
シトロン・ゼラニウム
- 気まぐれ
- 圧制
麝香ゼラニウム(じゃこうぜらにうむ)
- 尊敬
- 子供の両親への愛
- 夫婦の信頼
ツルのクチバシ(種がツルのクチバシに似ているので)
- ばかなこと ツルに馬鹿者という意味があることにもとずいています。
切り花ゼラニウム
最近では、鉢植え以外にも切り花としてゼラニュームが花屋で使われています。ローズ・ゼラニュームの香りはとても良い香りです。
※切り花にしてしまうと、ゼラニウムの香りはだんだん弱くなってしまいます。
花束にゼラニウム
夏の香りをプラスしたミニブーケです。ちょっとしたプレゼントやおみやげにも最適です。
アレンジメントにゼラニウム
ちょっと豪華にバラをふんだんに使ったアレンジメントのポイントに、ローズ・ゼラニウムの香りを。
鉢植えの手入れ方法
1年を通して日当たりと風通しの良い場所を好みます。真夏の西日と冬の霜は避けてください関東地方以西の軒下やちょっとした防寒で戸外でも冬越しできます。暖かい室内であれば、花もみられます。
過湿は禁物で、春~秋は土の表土が乾いたら水やりをして、冬は土がカラカラに乾いてから水をあげます。乾いていないのに、水をあげすぎると腐ります。
黄葉や花がらはこまめに切り取ると、春~秋まで次々とお花が咲きます。お花がらの手入れ方法は↓↓↓↓
まとめ
ゼラニウムは比較的新しい花ですが、ゼラニウム狂時代と花言葉が流行った時代がちょうど同じで多くの花言葉がうまれました。多すぎて、どの花言葉というのはあまりないような気がします。
独特な香りをもつゼラニウムは、好きな人と嫌いな人にハッキリと分かれると思います。しかし、そんな香りというのは好きな人はとことん好きなものです。
その中でも、ローズ・ゼラニウムの香りは比較的好まれるように思います。そんな香りを花束やアレンジメントにプラスする花屋さんも増えてきました。
綺麗な見た目以外にも、香りや想い(花言葉)を贈れるフラワーギフト。プレゼントの選択肢にも加えてみましょう。
お花が人生に華を咲かせて、豊かにしてくれます。そこには幸せがうまれます。
ただ、花を贈るだけではなく想いも一緒に贈ってみませんか?
花というモノをプレゼントするのではなく、
花をプレゼントするキモチが、
フラワーギフトなんです。