庭や玄関先のシンボルツリーとして人気のオリーブの木。
銀色がかった葉が美しく、一年を通して楽しめるのも魅力です。
そして、オリーブを育てていると一度は思うのが、
「せっかくなら実もつけてみたい!」
ということ。
ところが実際には、
「何年も育てているのに実がならない」
「花は咲くのに実がつかない」
「オリーブは2本必要って本当?」
という疑問もよくあります。
こんにちは。茨城県ひたちなか市の無敵の花屋 花かんざしです。
この記事では、オリーブを実際に育ててきた経験も交えながら、基本的な育て方から、実をつけるための受粉・剪定・水やりのポイントまで分かりやすく紹介します。
目次
オリーブは育てやすい?
オリーブは比較的丈夫で、ポイントさえ押さえれば育てやすい植物です。
ただし、丈夫だからといって「どこに置いても育つ」「水をほとんどあげなくていい」というわけではありません。
特に大切なのが、
- 日当たり
- 水はけ
- 水やり
- 風通し
この4つです。
まずは基本的な育て方から見ていきましょう。
オリーブの置き場所|日当たりのいい屋外が基本
オリーブは太陽が大好きな植物です。
できるだけ日当たりと風通しの良い屋外で育てましょう。
見た目がおしゃれなので室内に置きたくなりますが、長期間室内だけで育てる植物というより、基本的には屋外向きです。
日照不足になると枝が間延びしたり、株が充実しにくくなったりすることがあります。
さらに、実を楽しみたい場合は花をしっかり咲かせることが第一歩。
オリーブを元気に育てるなら、まずは日当たり。
これはかなり大事です。
オリーブの水やり|乾燥に強い=水がいらない、ではありません
オリーブは比較的乾燥に強い植物です。
そのため「オリーブは水をあまりあげなくていい」と思われることがあります。
でも、特に鉢植えの場合は土が乾けば当然水切れします。
基本は、
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり。
毎日少しずつ水を足すよりも、乾いたらしっかり与える方が管理しやすいです。
夏場の小さな鉢は想像以上に早く乾くこともあります。
逆に、土がずっと湿った状態が続くのもよくありません。
「乾いたらたっぷり」を意識してみてください。
オリーブの土|水はけの良さがポイント
オリーブは過湿を嫌います。
そのため鉢植えでは、水はけの良い土を使うことが重要です。
初めて育てるなら、市販されているオリーブ用の培養土を使うのが簡単です。
自分で配合する場合も、水を与えたあとにいつまでもベチャベチャした状態が続かないようにします。
また、地植えの場合も水が溜まりやすい場所は避けた方が安心です。
鉢植えのオリーブは植え替えも必要
オリーブは元気に育つと根もどんどん成長します。
長期間同じ鉢で育てていると、鉢の中が根でいっぱいになる「根詰まり」を起こすことがあります。
こんな状態になっていたら植え替えを検討しましょう。
- 鉢底から根がたくさん出ている
- 水を与えてもすぐに乾く
- 以前より成長が悪くなった
- 鉢に対して木が大きくなりすぎた
一回り大きな鉢に植え替えると管理しやすくなります。
また、大きく育ったオリーブは風を受けやすくなります。
植え替え直後や背の高い株は、必要に応じて支柱で固定してください。
オリーブに実がならないのはなぜ?
ここからが、オリーブを育てている人からよく聞く疑問です。
「木は元気なのに、どうして実がならないの?」
原因はいくつか考えられますが、特に確認したいのが受粉です。
オリーブは2本ないと実がならない?
「オリーブは2本植えないと実がならない」と聞いたことがあるかもしれません。
これは、半分正解で半分は少し説明が必要です。
オリーブには1本でも比較的実をつけやすい品種があります。
一方で、異なる品種の花粉があることで結実しやすくなる品種もあります。
そのため、実を楽しむことを重視するなら、異なる品種を近くで育てるのがおすすめです。
ただし――
違う品種なら何でもいい、というわけではありません。
大切なのは「開花時期が重なること」
オリーブを2本育てていても、片方の花が終わってからもう片方が咲いたのでは受粉できません。
つまり、実をつけるためには花が咲くタイミングが重なる品種を選ぶことが重要です。
「オリーブを2本植えたのに実がならない」という場合は、品種名だけでなく開花時期も確認してみましょう。
品種選びに迷ったら、園芸店や花屋で「実をつけたいので受粉相手になるオリーブを探しています」と相談するのもおすすめです。
花は咲くのに実がならない場合は?
花はたくさん咲いた。
それなのに実がほとんどつかない。
そんな場合は、次のポイントを確認してみてください。
- 近くに受粉相手となるオリーブがあるか
- 異なる品種の開花時期が重なっているか
- 日当たりが不足していないか
- 開花時期に極端な水切れを起こしていないか
- 剪定で花をつける枝を切りすぎていないか
「実がならない=肥料が足りない」と考えて、すぐ肥料を増やす必要はありません。
まずは日照・受粉・剪定・水管理から確認してみましょう。
実をつけたいならオリーブの剪定に注意
オリーブは枝がよく伸びるので、樹形を整えるために剪定します。
ただし、実を楽しみたい場合は切りすぎに注意してください。
オリーブは前年に伸びた枝に花をつける性質があります。
つまり、きれいにしようと思って枝をバッサリ切りすぎると、花をつける予定だった枝までなくなってしまうことがあります。
花が咲かなければ、当然実もつきません。
樹形を整えることと、花をつける枝を残すこと。
実を収穫したい場合は、このバランスを考えて剪定しましょう。
オリーブの実はいつ収穫する?
うまく受粉すると、小さなオリーブの実が少しずつ大きくなっていきます。
そして成熟するにつれて、緑色だった実が紫色から黒っぽい色へ変化していきます。
どの段階で収穫するかは、品種や利用目的によっても変わります。
自分で育てた木に実がつき、少しずつ大きくなっていく。
これはオリーブを育てる大きな楽しみのひとつです。
収穫したオリーブはそのまま食べられる?
実がなったら、ちょっと食べてみたくなりますよね。
でも、収穫したオリーブをそのまま食べるのはおすすめしません。
生のオリーブには強い苦味や渋味があるため、食用にするにはアク抜きなどの処理が必要です。
私たちも実際に収穫したオリーブで、重曹を使ったアク抜きから塩漬けまで試したことがあります。
自分で育てたオリーブを収穫して、さらに食べるところまで楽しむ。
ここまでやってみると、単なる「庭木」とは違った面白さがあります。
なお、オリーブのアク抜きには複数の方法があります。薬剤などを使用する方法では、安全性や濃度、取り扱い方法を必ず確認してください。
オリーブの花言葉は「平和」
オリーブは「平和」を象徴する植物として知られています。
その由来として有名なのが、旧約聖書の「ノアの箱舟」の物語です。
洪水のあと、放たれた鳩がオリーブの葉をくわえて戻ってきたことで、水が引き始めたことを知ったとされています。
こうした物語から、オリーブの枝は古くから平和の象徴として使われてきました。
新築祝い・引越し祝いにもオリーブはおすすめ
オリーブは自宅で育てるだけでなく、贈り物にも人気があります。
特に新築祝いや引越し祝いなど、「これから新しい暮らしが始まる人」への植物として相性がいいと思います。
「平和」という意味を持ち、長く育てられる。
さらに環境が合えば花が咲き、実まで楽しめます。
花束やアレンジメントとはまた違った、時間とともに育っていく贈り物です。
オリーブの育て方で大切なことをまとめると
オリーブを元気に育てるために、まず意識したいのは次のポイントです。
- 日当たりの良い屋外で育てる
- 水はけの良い土を使う
- 土が乾いたら水をたっぷり与える
- 鉢植えは根詰まりしたら植え替える
- 実をつけたいなら受粉相手を考える
- 異品種でも開花時期が重なるものを選ぶ
- 実をつけたい場合は剪定しすぎない
オリーブは葉を眺めるだけでもきれいですが、育て方を少し知ると、花を咲かせる→実をつける→収穫するという楽しみまで広がります。
「何年も育てているのに実がならない」という方も、木そのものが悪いとは限りません。
まずは日当たり、品種、開花時期、受粉相手、剪定方法をチェックしてみてください。
植物はしゃべりません。
でも、葉の色、枝の伸び方、花の咲き方、実の付き方を見ると、意外といろいろなことを教えてくれます。
そこを観察しながら育てるのも、植物の面白さです。
茨城県ひたちなか市の無敵の花屋 花かんざしでは、季節の花だけでなく観葉植物なども扱っています。
「この植物、どう育てればいい?」
「新築祝いに植物を贈りたい」
そんな植物のご相談もお気軽にどうぞ。
ちょっと変なぐらいがちょうどいい。
無敵の花屋 花かんざし





