去年は激辛トウガラシを仕入れて、ついでに育ててみました。いろんな種類を育ててみましたが、キャロライナ・リーパーは失敗してしまいました。⇒去年の激辛とうがらし栽培のblog
ブート・ジョロキアやハバネロは上手くなりました。今年は、花屋さんでキャロライナ・リーパーの苗を1株だけ購入して育ててみます。
ちなみに、種から育てると大変なので苗を買っています。発芽や鉢上げまでの期間、温度管理が必要なので、苗を作って販売する生産者でなければ育った苗を買った方がはるかに安いと思います。
苗からの栽培のポイントは、土の量・夏場の温度・秋の温度低下?・アブラムシ→蟻による授粉でした。
畑がなくても作れるキャロライナ・リーパー。激辛にチャレンジしてみたい方は是非栽培してみてください。
実ってくると、観賞用としても十分楽しませてくれます。
目次
キャロライナ・リーパー栽培日記vol.2
去年失敗したので、失敗した品種だけ育ててみます。去年の教訓は、加温は特に必要なく水のあげすぎ注意でした。
苗を購入 6月7日
近くの花屋さんで激辛とうがらしを購入しました。当店では、去年ぜんぜん売れなかったので仕入れしませんでした。
野菜用の植木鉢に植えつけ 6月8日
とうがらしは、鉢の大きさも必要です。野菜用の植木鉢に植え替えました。マルチング(黒いビニールを土にかける)をして、地中の温度を高く保つ作戦です。
袋がけ 6月10日
露地栽培の農家さんがやっている様に袋をかけて、防風保温。大きい植木鉢だったので、半透明のゴミ袋を使いました。
ついでに、鉢の淵に肥料をおきました。株元ではなく、鉢の周りに施してみました。
袋がけが暑すぎた? 6月11日
梅雨場のお天気は紫外線も強く暑いです。急な暑さ?水?原因がはっきりしませんが、袋を下げて涼しくなるまで様子をみました。
曇り空になり花芽が付きました 6月16日
今年は展開が早いかな?花芽らしきモノが付きました。水を控えめに育てたせいかな?
マルチングしてあるので株元には水が行かないようになり、根を伸ばさないと水が吸えない様にしました。
雨がなかなか降らない梅雨ですが、開花しました 6月28日
去年は伸びるだけ伸びて花が咲かなかったキャロライナ・リーパー。今年は梅雨場に花が咲きました。
一応、雨降りの時は軒下に移動して水分調節をしています。もしかしたら、生育期の気温は関係ないのかもしれません。
キャロライナ・リーパーの落花 7月7日
軒下で雨を避けていたつもりでしたが、土が湿っています。そして去年水のやりすぎの時の症状、花芽が落花していました。
ヒーロー登場
カマキリの子供をみました。とうがらしの葉を食べるカメムシやバッタを退治してくれます。
脇芽とりと脇芽の挿し木 7月8日
よく見ると根元の方の脇芽がグングン伸びています。根元の方の脇芽は取り除くというので、切っておきます。
そして、切った脇芽も挿し木してみます。時期的にギリギリアウトかもしれませんが、切った脇芽を少し水に挿しておいて湿った培養土へ挿し木してみました。
久しぶりの晴れ~日光浴 7月10日
久しぶりに晴れました。最近雨続きで、水をあげていないのに土が湿っていて心配していました。
花芽がたくさん着いていました。乾かし気味管理で花芽が落ちないように気をつけます。
挿し木した脇芽も元気はないけれど枯れていません。
去年と違って、じっくりと育てています。高温は必要だが、過度の高温は良くないのかもしれません。
花芽が落ちた…。挿し木は成功かな? 7月13日
咲いていたキャロライナ・リーパーの花が落ちていた…。水分かな?気温かな?
一瞬、ダメになりそうだった挿し木苗。受け皿に水張って日陰で管理していたら復活したかな⁉
まだ、カマキリ親衛隊は健在です。
水やりガマン 7月20日
梅雨も明け、サンサンと日射しが降り注いでいます。でも、ここでも水やりをガマン・ガマン。
水やりガマンのおかげか、花芽ががたくさんついてきた~。去年は花芽もなかなかつかなかった。。。
鉢のふちにだけそっと水やり 7月21日
水を切らせた方が良い。水をやるなら鉢のふちにだけ、そっとあげるようにすると根が水を求めて伸びる。と聞いたのでちょっと過酷な状況にしてみました。
アメとムチ作戦・・・・植物活力液HB-101を水に数滴たらした水をあげました。
朝は復活したが、日中はしんなり 7月22日
朝はビシッとしていました。
しかし、日中の日射しでしんなりしてしまった。タップリ水やりしました。
花が咲いてキターーー!!!人工授粉が必要? 7月24日
花芽もたくさんついて、花も少しずつ咲いてきた。
フェイジョアの人工授粉が成功しているのをみて、もしかしたら授粉が必要か?と思い農家パイセンに聞いてみた。「花芽がぽろぽろ落ちるのは授粉が出来てない証拠だよ。綿棒かなにかで、花粉が多い午前中にツンツンするといいよ」とアドバイスいただきました。
去年の失敗した原因はこれかな?綿棒がなかったので、白妙菊の茎を代用しました。
支柱たてました 7月29日
暑くなってきたので袋を外してみたら、キャロライナ・リーパーが斜めに…
慌てて支柱をYに2つに分かれている枝にたてました。
アブラムシーは農薬でササッと退治 7月30日
すっかり忘れていたアブラムシ。ピーマン・シシトウガラシ・トウガラシ類には付きやすいんだった。
そんな時には慌てずベニカXファインスプレー。虫にも病気にも効きます。
お盆休みも終わりですが、落花止まらず 8月16日
自然開花の花は落花し、人工授粉もダメ。株は大きくなり花もたくさん咲いていますが、実がならない。
去年も花は咲くけど実がならなかった。水を少なめにしたり、肥料をあげたりしたが、木が大きくなるだけだった。
もしかしたら、気温も関係するのかな?
とうとう、激辛の実第一号がつきました 8月23日
木も大きくなって、花もたくさん咲く様になってきました。人工授粉のおかげではなく、花がたくさん咲いている事により風や虫などによって自然受粉したのではないかと思います。
人工授粉も良いんでしょうが、花がたくさん咲くように水の潤乾を繰り返してストレスを与える事がポイントかもしれません。
ついでに、液体肥料2000倍を葉面散布してみました。花がたくさん咲きますように。
実がいっぱいなってきた 9月7日
たぶん、アブラムシが蟻をよび、蟻が花粉を運んでくれたのではないかと推測します。キンカンの花に蜜を求めて蟻が群がり結実しているのを見て思いました。
ちょっと赤くなってきたー!! 9月21日
一粒だけオレンジ色になってきました。
キャロライナ・リーパーの実、完熟 9月27日
真っ赤に完熟しました。そして、これから熟成ですね。
次から次へと赤くなりだしました 10月5日
鈴なりキャロライナ・リーパー 11月4日
見事に鈴なりになりました。
ちょっと熟しすぎ?傷んだ実もありました。
今年はキャロライナ・リーパーが実りました。茨城県では、特別な施設は不要でした。
そうそう、脇芽を挿し木した株は大きくならずに生きています。冬越しは面倒ですよね。
まとめ
激辛とうがらし「キャロライナ・リーパー」を育ててみました。種から育てると、長い期間高温で育てなければならないので、苗を買って育ててみました。
トウガラシ類は、水が多いと葉枝は伸ばしますが花が咲きずらいという事を去年の失敗で分かりました。
発芽には、高温が必要なようです。温暖な地域でうまれたからですね。
結実し赤くなるのは、やっぱり秋からでした。ちょっと気温が落ち着いてきたら、たくさん実って赤くなりだしました。
人工授粉は上手くいきませんでした。蟻なのか風なのか、秋になったら実りだしました。
後は食べるだけです。まずは、ペペロンチーノをいただきました。
一味唐辛子も作ろうかな~。覚悟は必須条件デス。。
キャロライナ・リーパーは、自由の国アメリカでうまれました。北大西洋に面するサウスカロライナ州。唐辛子関係の企業「パッカーバット・カンパニー」の経営者Ed”Smokin”Currie(エド・カリー)氏によって生みだされました。