観葉植物を購入して そのまま飾るより、インテリアとして飾りたいですよね。モチベーションを向上させたり、リラックスさせる観葉植物。売っているままの鉢で飾るより、魅力的な植木鉢で飾りましょう。
植物と植木鉢のマッチングは、個性と相性。気に入った植物がカッコいい植木鉢に植わっているかは運しだい。そんな運まかせより、自分で植え替えましょう。
観葉植物の植え替え方
植え替え方
観葉植物の植え替えは、1.根っこがいっぱいになってしまい根詰まりして排水が悪くなってしまった時と、2.オシャレに飾りたい時に行う場合です。
- 買った時より2年ぐらい経つと、鉢中に根っこが回り水も吸えなくなってくるので、ひと回り大きな鉢に植え替えます。または、根っこと葉っぱを同じバランスで整理して同じ植木鉢に植えるかです。根鉢といって鉢の形に根っこがギッシリ詰まった状態でしたら軽く根っこをほぐして植え替えた方が根付きやすくなります。
- 買ってすぐにオシャレな鉢へ植え替えたいのならおそらく根っこもあまり生えていないので、そのままほぐさずに植え付けた方が回復が早いです。強い根っこの整理は枯れる原因になるので、やたらと根っこはいじらない方が良いです。
時期
ほとんどの観葉植物は、寒さが苦手です。冬は冬眠していると思うと分かりやすいと思います。
気温が安定した5月頃を目安に植え替えてあげると、植え替えのストレスより成長の方が上回りしっかり育つ。
また、6月には梅雨で湿度が上がる為、熱帯雨林などに自生しているような観葉植物はイキイキします。空気の湿った梅雨時期は挿し木や株分けの適期でもありますので、剪定などしたらチャレンジしてみてください。成功の可能性がとても高くなります。
土
観葉植物といっても様々ですが、一般的な観葉植物は排水の良い土を使った方が育てやすいです。粒子が細かすぎる庭土だと、植木鉢だと水がなかなか抜けずに、鉢の土表面に溜まります。
もし自分でブレンドするなら、赤玉土を中心に腐葉土やバーミキュライト・パーライトを使用し排水が良い土を作ります。種類にもよりますが、観葉植物専用の土を使った方が手間なく無難です。
鉢中に入れる土の下に軽石や赤玉土を敷き、その上に土を入れると鉢底の穴から排水効果が上がり元気に育ちます。排水の悪さは、根腐れや病気に原因になります。
※○○専用の土って売っていますが、何をもって専用の土といっているかというと、水やりの間隔が分かりやすい事からいっています。
酸性土壌・アルカリ性土壌を好む植物もあります。サツキやオーストラリア原産の植物は、酸性土壌を好みます。オリーブは、弱アルカリ性を好みます。酸性ならば、鹿沼土やピートモスなどで。アルカリ性ならば、消石灰などで土壌酸度を変えられます。
ウォータースペース
初心者の植え替えした鉢を見て1番失敗だと思う瞬間、ウォータースペースがないっ!失敗の理由としては、水やりをした時に水の溜まるスペースがないため すぐに溢れてしまい、十分な水を上げられない状態になります。
植物は置きたいし、カッコいい鉢でディスプレイをしたいって気持ちは良いのですが、売っている土で植えれば良いってだけじゃないんです。それで、水やり易さが全然変わってきて育ちも変わってきます。
植え替えた後に
➀植え替えたら、まずはまんべんなく水を与えて下さい。理由としては、鉢中の空いている隙間に土が流れ植物が安定します。
土が流れ少なくなった所にはまた土を足してください。鉢の周りの土を、棒を使い押し込み隙間を埋めます。
②適した時期に植え替えたとしても、やっぱり負担がかかります。戸外や窓辺などの日光や風が直接当たらない日陰を選び、気温変化の少ない場所で最低1週間は様子をみてください。
③植え替える際、栄養分を与えるのはしばらく不要です。1,2週間 養生して、新芽も伸びはじめてから栄養分をあげてください。
植物活力剤は与えても大丈夫なので、薄めに与えると新芽も伸びてきやすくなります。
失敗しない水のあげ方
観葉植物を育てる時に1番聞かれるのは、水やりの間隔です。「土の表面が乾いたらたっぷりあげてください」と答えていますが、「で、何日に1度あげればいい?」と聞きなおされます。
その場所その場所で環境は変わってきますので一概には答えられませんし、冬は水を飲むのが少しゆっくりになるので2・3日間隔が増えます。※たっぷりあげるというのは、鉢底から出るぐらいの量です。暖かい日に外であげられるのがいいですね。
どんな植物でも、【根から吸収➡幹を通って➡葉から蒸散】という水のサイクルが必要です。水がなく根から吸収出来なければ萎れますし、日光が足らなくて葉から蒸散出来ないのに水をたくさんあげれば根腐れを起こします。
多肉植物やサボテンがいい例です。室内では日光が足らないので、室内管理でお水をあげても蒸散が出来ずに腐ってしまいます。植物それぞれの性質がありますが、このサイクルはほとんどの植物に共通します。
「そんなこと言っても分かんないよ~」という言葉に、今は文明の利器は応えてくれています。植物用水分計 サスティー。挿しとくだけで水が無くなったことを見た目で教えてくれるアイテムです。シッカリと根っこの所まで刺さってないと意味がないのでMサイズ以上がいいと思います。中~大鉢はLサイズですね。
これで、水やりのタイミングがわかりますね。
根腐れ(ねぐされ)という言葉は聞いたことがある人も多いかと思います。毎日お水をあげて~、受け皿に水を溜めっぱなしに~なんてことで水分過剰になり根っこが腐ってしまいます。※暖かい時期なのに葉っぱが黄色くなってきたり、茎が柔らかく腐ってきたら根腐れかも。
鉢から出して見てみると、根っこが黒く腐っていたら根腐れです。対処方法として、水をあげないで、腐った所をカリカリに乾燥させて新しい根が出てくるのを待つしかありません。根腐れを起こさないように、必要な時にだけ水をあげましょう。
肥料
肥料は生育期だけにあげるものです。一般的な観葉植物の生育期は春~秋です。冬は不要で逆にない方がいいので、肥料をあげるのは4月~9月までがいいですね。活力剤やアンプルも併用してみると生育期にはより元気になります。
肥料とは、固形の有機質肥料と無機質肥料と液体肥料があります。活力剤やアンプルは、ビタミン剤的なもので肥料の吸収を助けるもので肥料とは違います。
- 固形の有機質肥料の方は、栄養素や微量栄養素が複雑に含まれていますが臭いです。油粕・鶏糞・骨粉などです。
- 固形の無機質肥料は、基本的な栄養素だけを含みますが臭くないです。化成肥料などです。
- 液体肥料は有効成分を吸収しやすく液体にしたものです。
固形肥料は即効性はありませんが持続性があります。液体肥料は即効性がありますが持続性はありません。
まとめ
オシャレな空間をうみだす観葉植物。何をするのも4~9月の生育期が良いです。そして、5・6月がゴールデンタイムで、ストレスなくどんどん成長していきます。植え替え方も適した土で適した方法でやった方が、その後の管理が楽になります。
水のあげ方だってちゃんと植え替えれば、簡単になります。花屋さんになったって水やり3年と言われるぐらい水のあげ方は難しいですが、植物と長く暮らしていくうちに植物の気持ちも分かってくると思います。「葉っぱがたれてきたな、葉色が悪いな、水が無いのかな?」という感じで。
関連で肥料についても書きましたが、植物は➀置き場の環境②水やり・排水③肥料の順番で健康状態が変わります。なるべく変化の少ない環境で育てるのが最適なんです。※弱っている時は、肥料焼けをおこしてしまいますよ。
そろそろ観葉植物の時期です。シッカリと植え替えて、オシャレに飾って、元気に育ててください。
それでも元気がなくなってきてしまったら、観葉植物相談室へ