お花を切るハサミって何が一番切れると思いますか?スパッと切ると花もちが良い花が多いので、どれが良いのかとおもいますよね。
お花のプロのお花屋さんが使っているハサミは、生け花の華道家が使っている鋏?お花の農家が使っているはさみ?ホームセンターで売っているハサミ?文房具の紙を切るはさみ?いっぱいありすぎて、どれが一番良いはさみだか悩んじゃいますよね‼ 実際にはさみメーカーの人にも聞いてみましたが、ハッキリと答えてくれませんでした。
20年間 花屋をやってきての答えは、適材適所(‘Д’;) 当然すぎる答えですが、プロは使い分けているんです。
※ちょっと手間ですが、ワイヤーはワイヤー切りの方がいいですよ。面倒ですが(^-^;
はさみ
はさみ(鋏)は、物を刃で挟み込むことによって、物を切断するための道具。
花鋏(はなばさみ)の花言葉
フランスでは、花鋏にも花言葉があります。
二つのこころの神聖な結合 ハサミは、しっかりと結合されているので。
専用のはさみ
生け花
生け花用のはなみには、わらび手 と つる手 という持ち手があり、一般的には指のかえしが付いているつる手のほうが使いやすいが、慣れるとわらび手の方が使いやすいという人がおおいです。花屋さんも両方とも使っているはさみです。
生け花の歴史は15世紀半ばに池坊流が最も古い流派と考えられています。長い歴史もあり、最高の刀鍛冶がつくった高級なはさみも存在します。
花農家
花農家と言っても、バラからヒマワリから菊までたくさんの種類のお花がありそれぞれに茎の性質や水のあがりやすさがあるのでコレってはっきり言えませんが、一般的なはさみを紹介します。特殊なはさみなので使いわけるのは大変です。
ホームセンター
ホームセンターは、様々なはさみを取り扱っており生け花や花農家・文房具まで売っていますが、一般的に使いやすい汎用園芸はさみをオススメしている気がします。
最近のお花用のはさみは、ハンドクリエイションが流行っています。
文房具のはさみ
基本的に、紙を切るために作られています。お花には無縁と思われがちですが、葉っぱを切ってアレンジする時や花束のラッピングで使います。花の茎はスパッと切れません。
フローリストナイフ
はさみではありませんが、茎を切る道具としてフローリストナイフを使う花屋も多いです。使う理由としては切れ味です。茎を素早く切る事により、花に切ったことを気づかせない というのは大袈裟ですが、切り口が綺麗な方が水がさがりずらい花は多いです。また、アレンジメントをさす時にコンパクトで邪魔にならないというのも理由の一つです。
ハサミで切るときのポイント
切り方ひとつで、切れ味が変わってきます。
ハサミの手入れ
刃を研ぐ
はさみやナイフは、切るごとに刃が丸まり切れなくなってきます。切れ味を復活させる為には研がないといけません。包丁と一緒です。
研ぐ時間がなくて金物屋さんにお願いするのも良いですが、プロの道具なら自分で研ぐものだったりします。
はさみや直刃ナイフにはこちら
[/col2]掃除
ハサミを使うともちろん汚れますよね。また、酸に触れると錆びてきてしまいます。
アルコールなどでバクテリアなどを除菌したり、錆を防がなければ花もちが悪くなる原因になります。
まとめ
お花で使うはさみをあげてみましたが、これだけ種類があります。専門家が使うはさみの種類はもっとあります。
柔らかいお花から硬い枝物までを駆使いてアレンジをする花屋さんは、それぞれのはさみを使う事がお客様に長くお花を楽しんでいただけるポイントにもなります。
- ガーベラやチューリップの様に柔らかい茎のお花には、両刃のはさみを。
- バラや木の枝など硬めの茎や枝物には、片刃のはさみを。
- 葉っぱやラッピングを切るのは、文房具のはさみを。
花材に適したはさみを使って、花を長生きさせて下さい。
※カラーの茎は片刃のハサミやナイフで切ると皮まで綺麗に切れます。
高級なはさみ使うより、はさみを使いこなし、適材適所のはさみで、しっかりと手入れをしてこそプロフェッショナルです。
つまり花屋さんは、3本ははさみが必要ということです。3本のはさみを使い分けることが、1番切れるって事ですね。