母の日に、お子さんから毎年もらうカーネーション。切り花の花束やアレンジメントは、花もちは良いけど10日前後で枯れはじめてしまいます。
鉢植えのカーネーションは、もつだろうと贈る方も多いですが枯らしてしまう方が多いのです。つぼみが咲かないとか、腐ってしまったなどをよく耳にします。
そんな鉢植えカーネーションを長く楽しむ育て方を教えます。ポイントは日光浴です。
目次
カーネーション
- 別名 :オランダセキチク、アンジャベル
- 科名 :ナデシコ科
- 園芸分類:半耐寒性多年草
- 原産地 :地中海沿岸
- 花期 :周年
- 植え時 :10~11月
神様の花とたたえられるほど美しく、母の日にはなくてはならない草花です。
母の日とは、1910年にアメリカのウェストバージニア州で始まりアメリカ全土に広がっていき、1914年に正式に「母の日」として制定されました。アンナ・ジャービスが亡き母を追悼する会を教会で行い、母が好きだった白いカーネーションを参加者に配ったことが母の日の起源と言われています。
失敗しない育て方
置き場所
カーネーションの原種は、地中海沿岸の乾燥地の生まれなので、日照が多く 風通しの良い場所で育ちます。雨の日が続くと、根が弱ったり 病気にかかったりするので、覆いをかけるか 雨のかからない場所に移動します。
日が当たって風通しのある戸外がオススメです。室内だと、日照不足でつぼみが咲かず 病気になりやすいです。
水やり
夏は1日に1~2回。春と秋は2~3日に1回。冬は4~5日に1回の頻度であたえ、あまり乾かさないようにします。
- 水が多すぎると、茎葉が柔らかくなります。
- 乾かしすぎると、生育が悪くなります。
茎葉に水をかけると病気が出やすいので、株元に静かにあたえます。
植え替え
時期は10~11月頃です。ひと回り大きな鉢に植え替えるか、地植えをします。
挿し芽
カーネーションは挿し芽で増やします。9月上旬に5~8cmにのびた蕾のない芽をバーミキュライトに挿し穂にします。
種まき
9月上旬、バーミキュライトに種まきをします。鉢上げ後1~2回芯摘みをします。
病害虫
ハダニとアブラムシがつきやすいので、早めに薬剤を散布して防ぎます。
よくある質問
Q:母の日にもらったカーネーションのつぼみが、咲かずに落ちてしまいます。もともと咲かない つぼみなんですか?
A:置き場所が室内ではないですか?室内の窓際でも、日照不足になってしまい つぼみが咲きません。
Q:カーネーションってお庭に植えられますか?
A:大丈夫です。梅雨の長雨と真冬の寒さが心配ですが、関東以南だと毎年花を咲かせてくれます。
カーネーションの品種
いまは、毎年のように新しい品種のカーネーションが発売されています。カーネーションは赤だけじゃないんです。
まとめ
母の日にお母さんにあげるカーネーション。根っこがあった方がもつだろうと鉢植えカーネーションを贈る方が多いです。
でも、性質は強いですが結構デリケートなカーネーション。日光不足と風通しがポイントなんです。
子供からもらったカーネーションを戸外に置くなんて…という事も聞いたりしましたが、逆に枯れる環境で育てるなんて考えられません。せっかくお母さんを想って選んだカーネーションを長く綺麗に楽しみたいものです。
「お花なんてもったいない」という方がいますが、逆に人生は損得だけじゃもったいない。人生に喜びと想い出を。
お花が人生に華を咲かせて、豊かにしてくれます。そこには幸せがうまれます。
ただ、花を贈るだけではなく想いも一緒に贈ってみませんか?
花というモノをプレゼントするのではなく、
花をプレゼントするキモチが、
フラワーギフトなんです。